久しぶりの旧友と、屋久島へ。66歳のコンサルタントが選んだ一週間の旅

仕事一筋でここまで生きてきた。気づけば66歳。コンサルタントという仕事柄、スケジュールはいつもパンパanで、「また今度」「落ち着いたら会おう」と言い続けてきた友人が何人もいる。

今回の旅の相手は、大学時代からの旧友・田中だ。彼とは20年以上、まともに腰を据えて話せていなかった。お互いの近況はSNSで何となくわかっていても、同じ空気を吸いながらゆっくり語り合う時間は、ずっと後回しにしてきた。

「もう待てないな」と思ったのは、去年の健康診断がきっかけだった。数値に大きな問題はなかったけれど、医者から「この年齢になったら無理は禁物」と言われ、なんとなく時間の有限さを感じた。それで田中に連絡した。「屋久島、一緒に行かないか」と。

なぜ屋久島だったのか

若い頃から、いつかは屋久島に行きたいと思っていた。縄文杉、白谷雲水峡、島を包む苔の緑……。写真や映像で見るたびに「定年したら絶対行く」と心に決めていた場所だ。

田中も同じ気持ちだったらしく、話はすぐにまとまった。「どうせ行くなら一週間、じっくり過ごそう」ということになり、移動や宿の手配は私が担当することになった。

宿探しは楽天トラベルとじゃらんで

まず宿から調べ始めた。屋久島は観光地として人気があるだけに、選択肢はそれなりに豊富だ。楽天トラベルとじゃらんを交互に開き、評価やレビューを読みながら候補を絞っていった。

条件は明確だった。「落ち着いた雰囲気の旅館かホテル」であること。観光客向けにぎやかな施設よりも、静かにゆっくり過ごせる宿がいい。夕食に地元の食材を使った料理が出てきて、温泉でゆっくり疲れを流せる、そんなところが理想だった。

レビューを読んでいると、「スタッフの対応が丁寧」「静かで落ち着ける」「食事が素晴らしい」といったコメントが多い宿が自然と目に留まる。点数だけでなく、どんな人が書いたコメントかも参考にしながら、最終的に屋久島の南側にある小ぢんまりとした温泉宿を選んだ。口コミを読む限り、派手さはないが温かみのある宿で、私たちの雰囲気に合いそうだと感じた。

次はレンタカー…ここで悩んだ

宿が決まったところで、次の課題はレンタカーだ。

屋久島は公共交通機関が限られている。バスはあるが本数が少なく、観光スポットへのアクセスを考えると、車があった方が断然動きやすい。それに、田中とふたりで気ままに走れる自由さも魅力だった。

出発は福岡空港からのフライトを利用する予定だったので、福岡空港でレンタカーを借りることにした。空港から鹿児島まで車で移動し、そこからフェリーで屋久島へ渡るルートだ。レンタル期間は一週間。

問題は費用だった。

コンサルタントとして長年働いてきたので、お金に困っているわけではない。ただ、必要以上に出費したいとは思わない。「安ければ安いほどいい」というよりも、「無駄なお金は使いたくない」という感覚だ。一週間のレンタカー代は、旅全体の費用の中でも大きな比重を占める。ここをうまく抑えられれば、宿や食事に余裕が生まれる。

Google検索で見つけた業務レンタカー

いくつかの大手レンタカー会社のサイトを確認したあと、「福岡空港 レンタカー 安い」というキーワードでGoogle検索をかけてみた。

そこで目に入ったのが「業務レンタカー」という会社だった。

正直、最初は聞いたことのない名前で少し戸惑った。大手と比べて信頼性はどうなのか、車の状態はどうなのか、気になることがいくつかあった。ただ、公式サイトをしっかり読んでいくうちに、不安は少しずつ解消されていった。

まず料金だ。大手と比較すると、明らかに安い。それも「キャンペーン中だけ安い」という類のものではなく、基本料金自体がリーズナブルに設定されている。一週間という長期レンタルでこの価格差は、積み重なると相当な金額になる。

次に驚いたのが、ETC車載器が無料で付いてくる点だ。高速道路を使う予定が多い今回の旅では、これは非常にありがたい。大手では別途料金が発生するケースも多いので、この点は大きなアドバンテージだと感じた。

そして、福岡空港から近いことも決め手のひとつになった。空港に着いてすぐ、スムーズに車を受け取れるのは旅のスタートとして気持ちがいい。長時間のフライトや移動のあとに、余計な手間をかけずに車に乗り込めることは、60代の身にはありがたいことだ。

長期レンタルだからこそ、コストの差が大きい

「一週間」という期間が、業務レンタカーを選んだことの合理性をさらに後押しした。

一日単位ならば、大手との差額はそれほど気にならないかもしれない。しかし7日間となると、その差は無視できない規模になる。旅行の予算は全体でバランスよく使いたい。宿にこだわった分、移動費を賢く抑える。その判断軸で考えたとき、業務レンタカーの選択は自然な結論だった。

若い頃なら「知らないブランドは不安」と感じて大手を選んでいたかもしれない。でも60年以上生きてきて、大切なのはブランドではなく中身だとわかった。料金体系が明瞭で、必要なものがきちんと揃っていて、アクセスが便利。それで十分だと思う。

旅の計画が少しずつ形になってきた

宿も決まった。レンタカーも決まった。あとは田中との旅程を詰めるだけだ。

屋久島では、縄文杉へのトレッキングは体力的にどうかと少し心配していたが、田中が「無理のないペースで行けばいい」と言ってくれた。観光よりも、ふたりでゆっくり語り合う時間を大切にしたい旅だから、それでいいと思っている。

島の豊かな自然の中を車で走りながら、昔話をして、今の話をして、これからのことを話す。そういう時間が、今の自分には一番のぜいたくだ。

妻も快く送り出してくれた。「田中さんとゆっくりしてきなさい」と。長年連れ添ってきた妻には、こういうとき、余計な言葉がいらない。

出発まであと少し!準備は万端

業務レンタカーの予約も完了した。出発日が近づくにつれて、じわじわと期待感が高まっている。

66歳になって気づいたことがある。「いつか」と言い続けていると、その「いつか」は永遠に来ないということだ。行きたい場所があるなら今行く。会いたい人がいるなら今会う。それだけのことが、なぜあんなに後回しになってしまっていたのだろうと、少し苦笑いしながら思う。

屋久島の空気を、田中と一緒に吸いに行く。それだけで、十分すぎる旅だ。

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