ほうれい線まわりをふっくら見せたい40代へ 表情筋エクササイズで若々しい笑顔を目指す

40代になってから、鏡を見るたびにほうれい線が深くなったように感じることがあります。
以前なら、笑ったときだけ気になっていたはずなのに、最近は真顔でいても口元に影が残っている。ファンデーションを重ねると溝に入り込み、時間がたつほど線が目立ってしまう。朝はきれいに仕上げたつもりでも、夕方の鏡に映る自分を見て、思わず疲れているように見えると感じる日もあります。
特にショックなのは、何気なく撮られた写真を見たときです。
自分では普通にしていたつもりなのに、口角が下がり、頬まで重たく見える。肌のシミや毛穴よりも、顔全体の印象を変えているのは、ほうれい線まわりの影なのかもしれないと気づかされます。
もう少し頬がふっくらして、口角が自然に上がれば、今より若々しく見えるのではないか。実年齢を無理に隠したいわけではないけれど、できることなら4歳ほど若く見える、明るく生き生きとした表情に整えたい。
そんな気持ちから、表情筋を鍛えるエクササイズに興味を持つ40代女性は少なくありません。
ただし、ほうれい線そのものを膨らませるのではなく、頬や口元を動かして表情を豊かに見せるという考え方が大切です。ほうれい線は、頬と口元の境目に生じる溝です。そのため、強くこすったり、皮膚を無理に引っ張ったりするのではなく、頬を支える筋肉を意識しながら、やさしく動かしていきます。
最初に取り入れやすいのが、頬に空気を含ませるエクササイズです。
口を閉じて、両頬にゆっくり空気を入れます。肌が痛くなるほど強く膨らませる必要はありません。頬の内側からやさしく押し広げる程度にとどめ、数秒保ったら力を抜きます。
次に、空気を右の頬、左の頬へゆっくり移動させます。慌てて動かすのではなく、口元から空気が漏れないように意識すると、頬や唇の周囲を使いやすくなります。
この動きを行うときは、眉間や首に余計な力を入れないことが大切です。顔全体を緊張させるのではなく、頬と口元だけを丁寧に動かすような気持ちで行います。
もうひとつ意識したいのが、口角を持ち上げる動きです。
上下の歯は強くかみしめず、唇を軽く閉じます。その状態から、頬の高い位置を意識しながら口角をゆっくり引き上げます。
満面の笑顔をつくる必要はありません。口角だけを横に強く引くと、口元や目元に力が入りやすいため、頬を斜め上へ持ち上げるような感覚で行います。
数秒保ったら、ゆっくり元の表情に戻します。鏡を見ながら左右の動きを確認すると、片側だけに力が入る癖にも気づきやすくなります。
発音を使ったエクササイズも、日常に取り入れやすい方法です。
口を大きく動かしながら、あ、い、う、え、おとゆっくり発音します。ただ声を出すのではなく、頬や唇がどのように動いているかを意識することがポイントです。
特に、いの形では口角を無理に横へ引きすぎず、うの形では唇を強く突き出しすぎないようにします。大きく動かすことよりも、痛みや違和感のない範囲で丁寧に動かすほうが続けやすくなります。
表情筋のエクササイズは、回数を増やせば早く変化するものではありません。
早く若々しく見せたいという気持ちが強いほど、長時間続けたり、必要以上に力を入れたりしたくなります。しかし、顔の皮膚は薄く、強い摩擦や過剰な動きが負担になることもあります。
最初は、それぞれの動きを数回から始める程度で十分です。朝のスキンケア後や入浴中など、忘れにくい時間に短く取り入れると習慣にしやすくなります。
また、顔のエクササイズだけに集中しすぎず、姿勢も一緒に見直したいところです。
スマートフォンを見る時間が長く、首が前に出た姿勢が続くと、口元が下向きになり、顔全体が沈んだような印象に見えることがあります。背中を伸ばして肩の力を抜き、あごを軽く引くだけでも、正面から見たときの表情は変わります。
顔だけを必死に動かすより、首や肩をゆっくり回し、上半身の緊張をほぐしてから行うほうが、自然な笑顔をつくりやすくなります。
さらに、ほうれい線が目立つ背景には、表情筋だけではなく、肌の乾燥も関係しています。
頬や口元が乾燥すると、キメが乱れて細かな線が目立ちやすくなります。エクササイズを続けながら、化粧水や乳液、クリームなどでうるおいを補うことも忘れないようにしたいところです。
紫外線対策や睡眠、食事、水分補給なども、肌の印象を整えるためには欠かせません。ひとつのエクササイズだけですべてを変えようとせず、毎日の生活を少しずつ整えていくことが大切です。
40代になると、変わっていく顔を受け入れることが難しい日もあります。
昔の写真と今の自分を比べて、頬の位置も笑顔も違って見えると、もう何をしても遅いのではないかと思ってしまいます。若い女性の写真を見て、自分にはもう関係のない世界だと感じることさえあります。
けれど、40代の女性が本当に取り戻したいのは、20代の顔そのものではないはずです。
疲れて見えない表情や、口角の上がった穏やかな笑顔。そして、人と話すときにほうれい線を気にせず、自然に笑える自信です。
4歳若く見える表情とは、数字だけで決まるものではありません。頬が自然に動き、口角がやわらかく上がり、目元まで明るく見えるだけでも、顔全体の印象は生き生きとして見えます。
ほうれい線を完全に消そうとすると、鏡を見るたびにできていない部分ばかり探してしまいます。それよりも、昨日より少し笑顔をつくりやすくなった、左右の口角を均等に動かせた、写真を撮るときに表情が硬くならなかったという小さな変化を大切にしたいものです。
なお、表情筋エクササイズだけでほうれい線が消えたり、必ず4歳若く見えたりするわけではありません。骨格や脂肪のつき方、皮膚の状態には個人差があり、見え方も照明や表情によって変わります。
顔やあごに痛みがある場合や、顎関節に不安がある場合は無理に行わないでください。急激な変化や左右差などが気になるときは、自己判断で強いマッサージを続けず、医療機関へ相談することも大切です。
年齢を重ねた顔を否定するのではなく、今の自分が持っている表情を丁寧に動かしていく。ほうれい線だけを敵にせず、頬や口元、姿勢、肌のうるおいまで穏やかに整えていく。
その積み重ねによって、ある日ふと鏡を見たときに、以前よりも表情が明るくなったと感じられるかもしれません。
無理に若さをつくるのではなく、今の自分に似合う若々しさを育てること。それこそが、40代の女性が表情筋エクササイズを続ける一番の意味なのだと思います。

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